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産経新聞 平成26年2月18日朝刊“きようの人”記事抜粋

葛西 紀明 (かさい のりあき)さん

待ち焦がれたメダルは重く感じた。ノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルで、冬季五輪の日本人メダリスト最年長記録を更新する41歳で銀メダルを獲得。

授与式では「今までの全てが詰まっている」と顔をほころばせた。1994年のリレハンメル五輪団体で銀メダルを獲得したが「あのときはみんなでうれしさを味わった。きょうは独り占めで本当にうれしい」という言葉に実感がこもる。

悲運のエースと呼ばれた。高校1年からワールドカップ(W杯)に参戦。当時の最年少となる19歳でW杯初優勝を飾った。以降、世界の第一線で活躍してきたが、五輪の個人メダルには縁がなかった。この間、所属先は2度廃部に。94~95年シーズンには着地で転倒し、鎖骨を立て続けに2度折った。それでも飛ぶことをやめなかった。

41歳を突き動かしたのは、98年の長野五輪での悔しさ。日本は団体で金メダルを獲得したが、直前の故障でメンバーから外れた。「4年に1度、五輪が近づくと、あの映像が流れる。悔しくて仕方ない」。札幌市内の自宅にトレーニング器具をそろえ、ランニングは一日も欠かさない。体重計には毎日10回前後乗って体調管理に努め、今も20代のころとほぼ変わらない筋肉量を維持する。

今年1月のW杯では最年長優勝。20代が上位を占める競技での快挙に、海外メディアは畏敬の念を込めて「レジェンド」と呼ぶ。

「次の(五輪の)45歳、49歳と自分の体力や技術はもっと向上すると思う。あきらめず、いけるところまでいきたい」。

伝説はまだ終わらない。

以 上

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